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自分軸を持って情報を選ぶ

1980年代に、アメリカのニュージャージーで暮らしていたことがあります。

毎日、マンション1階の郵便受けに手紙が届いていないかを確認するのが、
とても楽しみでした。
日本の友だちとか、親からの航空便が届いていると、部屋に持ち帰って、
いそいそと封を切ってじっくりと読みました。

そして、また、ゆっくりと机に向かって返事を書くのも楽しいひとときでしたが、
その思いが伝わるのは、1週間後。

つい昨日のことのように感じるのに、なんとゆったりとした時の流れだったのでしょう。
アメリカにディッシュウォッシャー(食洗機)も、大型の洗濯乾燥機もあって、
すばらしく便利!と思いつつ暮らしていた時期でした。

多分、家も家電も家具も、今だって変わってないと思うけれど、
思えば通信手段だけが格段に変化したんですね!

今、私は朝パソコンに向かうと、メールを確認します。
SNS経由のメールやコメントも確認、
それから、フェイスブックのメール、コメント
ブログのアクセス数を見て、
ぶろぐ村をチェックして、
さらに、フイスブックの各グループのお知らせや
イベントの確認
なにかの原稿を書いたらメールで送り、写真も送り、

座ったまま、全国どこでも、
シンガポールに住んでいる友人とも、
カナダに住んでいる友人とも瞬時に連絡が取れて、
スマホだったら、さらにいつでも、どこでも…

ほんものの郵便受けの扉を開いてチェックしなくても
これだけの情報を受け取れるなんて、なんと便利になったのでしょう!

しかし、その入り口がひとつだったのが、
どーーっと間口が広がって、なだれ込んでくるよう。

ずっと前からそうだったように錯覚するのですが、
振り返ってみると、そうではないんですね。
ここ数年、加速度的な変化では。

うれしくて、励みになって、能率のよさもいっぱいあるけれど、
ときには、多すぎる~という情報の洪水。
そこで、自分を見失わないように、

情報のオーガナイズは、自分で情報をつかみとっていくことです。
入り口が増えたことがうれしいのと同時に、
しっかりとした自分軸を持って、そこへとアクセスしていく、
そんな主体的な生き方を目指すスキルが必要になってきます。

1週間もの時を経て、エアメールが行ったり来たり・・・
今思えば、ほんとーに静かな暮らしでした。

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by ecott | 2013-07-03 23:44 | Comments(0)