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フードロス・チャレンジ・プロジェクト

「食べる」を
「捨てる」を
「考える」。

こんなキャッチコピーで、呼びかけをしているフードロス・チャレンジ・プロジェクトのキックオフシンポジウムに行ってきました。

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呼びかけを行ったのは、国連食糧農業機関(FAO)の方や、NPO法人ハンガー・フリー・ワールド、慶応大システムデザイン・マネジメント研究室、博報堂など。

・世界ではすべての人が十分に食べられるだけの食料が生産されているのに、9億人もが飢えている。
・一方で、食料の1/3が捨てられている。
・日本では大量の食料が輸入されていながら、大量に捨てられ、その食品ロスの約半分は一般家庭から

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この現実を知ったときから、私はなんだかいてもたってもいられない気持ちになって、ライフオーガナイザーの私には何ができるだろう?と考え続けてきました。

去年、Think the Earth地球ニュースで「あなたの行動が9億人の飢えを救う」の記事を書き、
ブログで「冷蔵庫オーガナイズと食料問題」について書き、
カフェセミナー「もったいない」シリーズで「冷蔵庫の中を見直そう」を開催しました。

そして、このシンポジウムのことを知ったときには、すぐに参加申し込みをしました。

各専門分野の方のお話は、どれも素晴らしく、改めてさまざまな視点からフードロス問題を考えさせられました。
FAOの方は、世界的な視点での食料ロス問題を、
消費者庁の方は国内の現状や取り組みについて、
それから、規格外の農産物を利用して新しい商品を生み出している会社
飢餓問題と向き合う国際協力NGOの視点、
地球規模で見た、食の持続可能性課題

などなど、課題が見えて、さらにその後はワールドカフェ方式で、たくさんの方と話す機会がありました。

ライフオーガナイザーとしては、これまで多くのお宅の冷蔵庫の中を見せていただきましたが、フードロス問題解決は、「冷蔵庫の整理」に大きなポイントがあるのではないかと思い至りました。

奥に眠って忘れられている賞味期限、消費期限切れの食品たち。
自分もかつてそうだったように、おそらくどの家庭も程度の差こそあれ、忘れ去られているものがあるようです。

でも、それぞれの事情もあるのでしょう。
高齢者の場合、買い置きがたくさんないと不安。かと言って、ありすぎてどこに何があるのかわからないということも問題です。
そして使い切れないどころか、賞味期限が何年も過ぎているものを大量に持ち続けていたりします。

その解決は、一度「大整理すること」です!
私たちは「オーガナイズする」と言っています。
それは、仕組みと流れをつくることです。

「フードロス問題は、冷蔵庫の整理から!」と、言いたくて、
ワールドカフェの最後に、ちょっと勇気を出して手を挙げ、発言をしました。

シンポジウムの最後で聞いた、博報堂の方のメッセージも、とても印象的でした。
「・・・フードロスはいけないことだ、いかになくすか?といった思考に陥るのではなく、私たちが本来、持っている食文化の素晴らしさに気づこう。
本当に大切にしたい生活を再発見していこう。・・・」

「もったいない」を「オーガナイズ」で解決したら、
やはり、本当に大切な暮らしに気づくこと、たくさんあるのでは、と思います。

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by ecott | 2013-01-26 21:35 | Comments(0)