濃い緑

「花あそび・あかり・ガラス」展を訪ねて
横浜まで。
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横浜市営地下鉄のセンター北駅から歩くこと数分。
車道のすぐ脇に、見事な竹林が見えてきた。

ずっとずっと遠いところまで森林浴にやってきたような濃い緑が続いて、涼しい葉陰のくねくね道を行くと、ようやく目的地の「都筑民家園」が現れた。
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広い敷地にどっしりと建つ古民家を見た時、それはまた新鮮な風景だった。江戸時代の茅葺き民家が、この街に残っていたとは!

この中で行われていたのが、持田真理子さんの吹きガラスと
五十嵐美智子さんの手漉き和紙のコラボレーション展示だ。

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3日間の展示ということだったが、現代的なガラスと和紙のあかりが、まるでずっとそこにあったかのように、いい空気が流れている。
急ぎ足で通り過ぎる場所ではなく、しんと穏やかに過ごしていたい空間。

真理子さんの新作は、初めて見る濃い緑色のガラス・・・
その緑は、さっき通り抜けてきた風景とぴたーっと一致している心憎い6月の色だった気がする。

# by ecott | 2008-06-10 09:43 | Comments(12)

「もったいない」からシンプルへ

引越しに費やしたエネルギー
それは、ほとんどモノとのたたかいだった。
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私たちはなんでこんなに多くのモノに縛られているんだろう、と心底思った。
“「捨てる!」技術”を書いた辰巳渚さんが、この本を書くきっかけとなったのが、やはり引越しだったというのが、大いにうなずける。

引越しがなければ、半永久的に押入れやクローゼットの肥やしとして眠っていたかもしれないモノたち。このモノたちは、今までその命を生かされてこなかったのだから、かわいそうな運命だった。

古い家具、雑貨、食器などなど、捨てるかどうするか?の判断が次々必要になった。
捨てるのは「もったいない」・・・・もしもしまわれていた奥から日の目を見て、使い始めたら、そのモノはまた生かされる。
でもやっぱり使わない不要のモノだったら、場所ふさぎなので、今度は「場所がもったいない」・・・なにしろ限られたスペースなのだから、スペースを生かす方がもっと大切だ。

そして、一つひとつ迷っているうちに、じりじりと時間が過ぎていく。小さな箱、紙袋、リボンなどおびただしい数の「さもないモノ」に囲まれて、迷っていると、今度は「時間がもったいない」・・・

つまり、モノがもったいない、スペースがもったいない、時間がもったいない・・・・・このバランスに気が付いた。
そして、ぎりぎりでなんとかそのバランスを取って、収まる所に収まった後、「快適~!」が生み出されるのだと分かった。

大切なことは適材適所ということで、「もったいない」を一つひとつ克服すれば、「シンプル」に行き着く。

マータイさんの「MOTTAINAI」発言以来、この言葉は、環境のキーワードとして脚光を浴びるようになったが、私たち日本人は、生活のあらゆる場面で、これを使ってきたと思う。

引越しで、さまざまな「もったいない」を心の中で繰り返した結果、日本語としての意味深さを、改めて感じている。
「もったいない」話はまだまだ・・・尽きそうもない。

# by ecott | 2008-06-06 22:43 | Comments(10)

ミニ旅へのアプローチ

もう紫陽花の季節だったな~と思い出す、
小田原と箱根にて。
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取材で出かけた2日間、それは全く新鮮なアプローチだった。

今まで、小田原はほとんど通過地点だったものの、三島から箱根へ行ったのは、数えきれないほど。
いつもほんとに隣町感覚のドライブコースだった。
三嶋大社から箱根西坂、山中城址というあまり観光地ではない静かなルートから芦ノ湖方面へと向かっていった。

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今回は、新宿からロマンスカーに乗って箱根へ行ったが、改めて新鮮な旅気分!
東京の雑踏から、町田、本厚木、小田原を過ぎていくと、次第に濃くなっていく緑の山並みが、旅心をそそる。段々箱根へ近づいていくというわくわく感は、しばらく忘れていたものだ。
車内も駅も、温泉旅を楽しむいでたちの人で、いっぱいだったな~。

どちらのアプローチも、捨てがたい魅力を持っているような気がする。

# by ecott | 2008-06-02 11:42 | Comments(8)

エコカッコイイ

ちょっと前になるが、
赤坂サカスで開かれたイベント「エコパーティー」
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今や「エコはカッコイイ」の時代。ギャルたちがフリーマーケットを開いたり、マイバッグやマイ箸を販売したり、ステージではライブ、トークなどもあり、大いに盛り上がっていた。

19歳で起業したという渋谷のギャル社長・藤田志穂さんの行動力は、あっぱれだ!これまでもギャルたちが集まって、街のゴミ拾いをしたり、マイ箸を持って行進したりなど、次々と「エコカッコイイ」ことで話題になっていたらしい。

会場で売っていたマイバッグは可愛い水玉の「エコカワバッグ」で、こちらもなかなか好評のようだった。

エコは、もはや暗く地味に、我慢して耐えて・・・という時代では決してない。
持続可能な社会は、ひたすら明るく楽しいものでなくっちゃ!

# by ecott | 2008-05-22 23:13 | Comments(8)

いちごジャム

今年は、店頭で安いいちごがよく目についた。
・・・なので、いちごジャムに変身。
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昔は、いちごと言えば春の果物だった。
でもどんどん早くなって、クリスマスに合わせて出まわり、最近はもっと早くなって11月から見かける。
でもあの色、あの味わいは、やっぱり春のイメージなんだな~。

そのまま食べるのも飽きたころ、久しぶりにジャムを作りたくなった。
小鍋で煮詰めて、砂糖を加えて、レモン汁を加えれば、出来上がりという簡単なもの。砂糖もレモンも、分量はいつも適当だが、買ってきた瓶詰めジャムよりずっとおいしい。
我ながら気に入って、フランスパンにカマンベールをのせて、いちごジャムをかけて、ワインに合わせる・・・う~ん、最高!
おまけに、ある日は豚肉料理にまで使ってしまった。
水分の量によっては、ジャムというよりいちごソースだ。

昔はブルーベリーとか、フランボアーズとか、洋なしなんていうしゃれたジャムなどなく、ジャムと言えばいちごジャムオンリーだった。
食パンに、ただいちごジャムを塗る。昔というのは、まあ昭和の中ごろだろうか?

輸入品のジャムもおいしいし、瓶もおしゃれで、それなりに大好きだけど・・最近は食べ物に関して、どこからやってきて、どんな人の手を経てという流通を瞬時に考えることが多い。

どこか遠くの国の農家で栽培して、工場で作られて瓶詰めされて、日本へやって来るまでに、どれほどの手間と経費がかかることか。流通が複雑になればなるほど、輸送費とCO2の排出量も増える。

とすると、なるべく近くで採れたもの、すぐに運んでこられるものがいいに決まっている。
一番いいのは、庭先で採れた旬の野菜を料理する自給自足だ。
長距離を運ばなくていいなら、保存料や添加物を入れる必要もない。

ジャムは保存食だから、家庭でもたっぷりと作って瓶詰めずらり!なんていうカントリースタイルにも憧れるが。。。まあ、その都度、料理感覚で作るのも悪くない。

# by ecott | 2008-05-17 15:01 | Comments(10)

パクチーな夜

すべてのメニューにパクチーを使っているという
「パクチーハウス東京」
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小田急線の経堂駅というところで、初めて降りた。
駅前から伸びる農大通りをまっすぐ歩いていくと、明るくて、分かりやすくて、活気ある商店街が続いていて、いい感じ。

ゴールデンウィークからARTandMUSIC のイベント「経堂二重丸」が行われていて、この日は「パクチーハウス東京」で、最終日の打ち上げパーティーがあった。
経堂を愛する人たちが集まって、そして世界を旅してきた店のオーナーさんの心意気を感じるパクチー料理の数々。

パクチー入りポップコーン、パクチー入りおから風ピータン豆腐など。
中でも気に入ったのが、フランスパンにベルギーチーズや野菜、サラミをセルフではさんで食べるサンドイッチ。もちろんパクチーも入れて。
地元パン屋さんのぱりぱりバゲットに、好きな具を好きなだけはさむ。おいしいサンドイッチの条件ってこれだ!

今までパクチーのイメージは、アジア料理の店で特別な香りを放っているという印象だったが、ここではごく自然に使われていて、どんな料理とも相性良く、すっかりパクチーファンになった。

店は、天然木の床張り、漆喰の壁、そしてIKEAの大きなテーブルに、地元アーティストのユニークな封筒の作品、写真やランプや壁の絵など、楽しい空間だったなあ。
誘ってくださったYさん、ありがとう!

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ただ、いい写真が撮れなかったのが残念。
暗いからブレているのか、酔っ払ってブレているのか・・・??
いやいや、私が飲んだのはノンアルコールのフルーツソーダなんだけどな。

# by ecott | 2008-05-14 21:05 | Comments(12)

お茶の時間

気に入った急須に茶葉を入れて、お湯を注いで、
これまた気に入りの湯のみで飲む。

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特に新茶は、きれいな黄緑色から苦味とまろやかさが、ふわあっと広がるから大好き。
お茶タイムは、1日の中でも大切なひと区切りだ。

昔ほどには、急須でお茶を淹れる人が多くないと聞く。
ペットボトルのお茶が何種類も出ていて、いつでもどこでも気軽に手に入るからだろうか。
いつでも、どこでも、自動販売機で。
今はジュースやコーラよりも、お茶の売り上げが多いそうだ。

出先ですぐに飲みたいときは、もちろん便利。
でも時間がたっても味や色が変わらないペットボトルのお茶は、何か違う。ペットボトルからの飲み口と、陶器の湯のみとでは、もちろん感触が違う。

日本中どこへ行ってもある自販機のことをちょっと考えてみると・・・
ずうっと24時間、莫大な電力を消費している。
コンビニがあるなら、その隣に自販機は要らないし、駅に売店があるなら、さらにホームに自販機は要らないし、道に2台も並んで自販機は要らないし、少し、もう少し減らしてみても、私たちはちっとも不便はしないと思う。

ちょっとひと手間かけて淹れた熱ーいお茶は、きゅうっと体にビタミンCがしみわたっていくよう・・
疲れが取れるのは、そんなひとときなんだな~

# by ecott | 2008-05-07 22:01 | Comments(12)

すてきなメッセンジャー

おすすめ本です。
「エネルギー危機からの脱出」
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尊敬する枝廣淳子さんが書いた本を書店で見つけた。
ブルーを基調にしたさわやかな装丁に親しみの持てるイラスト、見出しには「幸せ最大、エネルギー最小」、帯には「日本を襲う「新・石油ショック」の時代に一人ひとりができること」と書かれている。
すぐに買って帰り、夢中で読んだ。

石油、石炭、天然ガスといった化石燃料が使えなくなる時代がやってくる。これまでの、そしてこれからの予測を具体的なデータで示されると、「日本は、地球はどうなってしまうの?」という危機感でいっぱいになる。「あー知らなかった」では、済まされなくなる恐ろしさ。

しかし、しくみをちょっと変えれば、私たちの意識をちょっと変えれば・・・世界の成功事例があって、「危機は幸せへのチャンス」という前向きな枝廣さんの言葉。
そう、現実を知って、冷静な目を持って、ホンモノの幸せ獲得目指して進んでいくということだな~、と深く感じ入る。

私が枝廣さんの本&ご本人と出会ったのは、3年前のことだ。
三島で、国際交流や環境保護の活動をしている団体で、「朝2時起きで、なんでもできる!」の著者・枝廣さんに講演を頼もうということになった。この本に感動した友人が、その存在を教えてくれたのだ。

同時通訳者になるまでの道のりを書いた「2時起き」本は、強烈なインパクトを持ち、英語学習者にとっては、もう憧れの存在。
そればかりでなく、プラス心理学プラス環境ジャーナリストとして次々と活躍し始めていたころ、三島での講演会は大盛況となった。

その後アル・ゴアの「不都合な真実」の翻訳者としてなどなど、その活躍ぶりはさらに目ざましく、パワーアップを続けているのである。

「不都合な真実」では、地球温暖化の危機として、世界中の山岳氷河が急な勢いで溶けつつあること、ハリケーンの頻発、水温が高くなった海などから完全に地球がバランスを崩していることを伝えている。
今後CO2を減らすために、一人ひとり何ができるか?と、この本、映画によって、かなりの人が温暖化を身近に感じたのでは。
それを分かりやすい言葉で伝えてくれたゴア氏も、枝廣さんの翻訳も、地球や日本への貢献度絶大だ。

枝廣さんは、英語から日本語のみならず、日本語から日本語への翻訳、通訳も大切というようなことを、どこかで書いていたが、これは全くなるほどな~と思う。
同じ日本語で話しているのに理解し合えないということが、よくある。

特にエネルギーや環境問題の場合、技術者や科学者が解説すると難しい言葉に「???」ということも・・。
その辺りを噛み砕いて、柔軟な思考で発する言葉があれば、
「そういうことだったの!?じゃあ、こうすればいいのね~」と、ほーっとできるのは、きっと私だけではないはずだ。

# by ecott | 2008-05-05 12:01 | Comments(6)

ゴミからアートへ

恵比寿のギャラリー大蔵にて。
友人が出展しているということで、知らせをもらった「ゴミからアートへ~えびす美縁成(ビエンナーレ)」展。

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捨てるものも、アーティストの手にかかれば、こんなにすてきなものへと変身する。
きらきらと輝いていたのは、ペットボトルを使った灯り。

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ダンボールを細かく裂いて、作った行灯のあかりは、しっとりと和室に合いそう。
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こちらは、紙コップを集めた、これも照明。足元を明るく照らす。

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写真は、灯りばかりになってしまったが、ほかにも空き缶や割り箸、古タイヤなどを使った大作も圧巻だった。
友人は、亡き愛猫の姿を古着のジーンズで見事に表現していた。

何事もアイデアとセンスだと、すっかり見入ってしまった。
「美が縁に成り」(ビエンナーレ)と名づけたオーナーも粋な方だな~。

# by ecott | 2008-04-29 23:39 | Comments(8)

箸わたし

小包が届いた。
開けてみると、赤い布袋に入った塗りの箸。「マイ箸」だ!
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何カ月か前、あるマンションのエコライフに関するアンケートというのがあって、私はそれに答えて郵送した。お礼にはマイ箸をさしあげますと、書いてあったことをすっかり忘れていたので、全く思わぬプレゼントのように喜んだ。

スマートなマイ箸がほしいと、ずっと思っていたが、なかなか気に入ったものが見つからなかった。
これは、アンケートの粗品にしては、あまりに気が利いている。木曽ひのきを使った箸の材質も、赤い色の布袋も好みで、しかも包装の袋には「箸わたし」(myはしセット)と書いてある。そして「あなたと素敵な毎日との「はしわたし」になりますように・・・」なんていう粋なひと言が書き添えられていて、ますます気に入った。

今日本で消費している割り箸は、9割以上が中国産で、かなりの森林伐採になっている。しかもその割り箸に漂白剤を使用しているのも問題だ。
それを国産の間伐材でできた割り箸に切り替えようという動きも、盛ん。日本の荒れた森を守るために、間伐が必要だが、それを有効利用するために割り箸を作るということ。

しかし、私は間伐材と聞くと、無塗装の素朴な家具を思い出す。伊豆で、「このテーブルは間伐材を使って、自分で作ったんだよ」なんて言うちょっと芸術家風のすてきな人にたくさん出会った。あー、料理も上手、家具も作ってしまうというセンス・・・世の中にはなんて器用な人がいるんだろーなんて、ほれぼれしたことが何度もある。

そういった使い方ができれば、木材も本望だろうが、割り箸となれば、やはり使い捨て。
何がなんでもマイ箸と言うわけではないが、雰囲気を見て、さっとバッグから取り出したい。
すぐにぽきっと折れてしまいそうな割り箸より、この塗りの箸の方がはるかに料理をおいしくしてくれる、というのは実証済みだ。
それこそ、素敵な毎日との「はしわたし」だ。

# by ecott | 2008-04-25 22:56 | Comments(10)