ビストロのひととき

気になっていた店「ビストロクリクリ」で、リフレッシュ

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友人の案内で出かけた西参道の店は、それまで通るたびに、いつも気になっていた。
曲がり角に見える窓と小さな看板が、ちょっと不思議な雰囲気で、どんな料理が出て、どんな内装なのかな~と。

中に入ると、窓辺のコーナーが落ち着いていて、木のテーブルに置かれた赤いプレースマットと、赤いガラス窓がぽっと暖かなポイントカラーになっている。
ヨーロッパの田舎町にある家庭的なビストロって、こんな感じなんだろうなと思う。
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国籍さまざま、珍しい料理は
ひよこマメとゴボウのトマト煮、ブルーチーズボール、スイカとチーズのサラダ、カモとイチジクのソテー、手打ちパスタ、素朴な焼きたてパン
などなど・・・

いろんな素材の意外な組み合わせに、しみじみ見入って、味わって、キンキンに冷えたビールやワインとのハーモニーもよく味わって、時間が過ぎる。

こういった工夫で、斬新な料理ができるんだと、店のオーナー夫妻に感心、感謝!
ここは40年前から個性的な店として、いっぱいの物語、歴史を経てきて、知る人ぞ知る存在だったようだ。
目でも舌でも味わうリフレッシュ時間って、流れる日常のなかでとてもとても必要だ。

まだ明るい夏の宵、通りを行く人が、窓越しによく見えた。
店を出るころには、逆にぽっと店内が明るくて、道行く人が、灯りのついた店内を見ていたのかな~、と思うと、それも絵みたいで、なんだかまた楽しくなった。

by ecott | 2008-07-26 11:12 | Comments(10)

レモンちゃん

1枚のポスターが目にとまって、何気なく出かけた講演会は
落合恵子さんの「日々のはりあいと生活の充実」

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落合さんと言えば、団塊の世代を中心に、「レモンちゃん」の愛称で抜群の人気を誇っていたラジオパーソナリティーだ。

深夜放送をよく聴いていたわけではないが、私もあのゆったりと優しく語りかけるレモンちゃんの声を、はっきりと思い出すことができる。

その後、原宿の絵本専門店「クレヨンハウス」をオープンさせて、有機野菜も扱うようになって、また最近はお母さんの介護についても本を出したなどなどと、なんとなくの情報は知っていた。

「なんとなく」のまま、会場にすわって、落合さんの登壇を待って、そしてその第一声を聴いたとき、「あ、レモンちゃんだ!」・・・現在63歳だと、はっきりと年齢を言われたが、その語り口は、深夜放送から流れていたあの優しいお姉さんそのままだと、鳥肌ものだった!

今までいろいろな人の講演を聴いて、緩急あってところどころいいことをしゃべる人、ほとんど眠くなるものと、さまざまあったが、落合さんの場合、心地良い声で語られる珠玉の言葉が、一分の隙もなく、さらさらと流れるがごとく続いた。

「年を重ねることは、働いて働いて、ようやく手にしたもの・・・私から年齢を奪わないでください」というアメリカの作家の言葉を例に、「年を重ねることを寂しいと思わない社会を・・」
介護のことにも触れ、「あなたがいてくれて、ありがとう」と言える社会のために、民主主義ではそれぞれが声を上げていこう・・・と。

そして、私が抱いていたばらばらの情報が、初めてつながった。
「有機野菜も、介護も“命と人権”ということで、全部1個なのです」と。
最近、いろんな女性に会ったり、本を読んだりする度に思うが、すっくと1本筋が通っている人というのは、大いに共通点がある。

講演会の締めくくりが、これまた実に粋だった。
「では最後になりますが、曲をかけてください」と言って、CDから流れたメロディーは40年前の懐かしの"You've Got A Friend" 。そのBGMに合わせるように落合さんが、訳詩を語る。
「では、ここで1曲」という、ラジオ放送そのままに、全く上質な番組をライブで見せてもらったような講演に、心から感謝の気持ちを込めて、精一杯の拍手を送った。

by ecott | 2008-07-21 10:57 | Comments(10)

水恋し

三島の「足水」に、涼を求めて
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水が湧いた・・・毎年今ごろになると、三島では涸れていた富士山湧水が、街のあちこちで湧き出てきたというニュースが入ってきたりする。
それも、その年の気象条件やいろいろな環境に左右されるのだが、今年そんな情報をちらっと耳にして、三島に行った(帰った?)ときに、さっそく確かめてみた。

駅からそんなに遠くない白滝公園で、水がざあざあと流れる音が聞こえて、遠目にも、水量豊かなのが分かる。
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その近くの路地裏に、「足水」という小さな看板というより木札が下がっていて、人ひとりがちょこっと座れる場所がある。せせらぎに足をつけられるというちょっと秘密めいたスポットだ。

長年、三島に住んでいた私も、ここを初めて教えてもらったときには、その可愛らしいスペースを見て、大いにはしゃいでしまった。
足湯は知っていても、足水というのは初めてだ!
素足をつければ、この猛暑で水の冷たさがきりり~っと伝わってくる。

最近、建築工事のため、東京で何度か断水になった。
分かっていても、水道からポタリとも落ちてこない水のありがたさは、ついついそんなときにしか実感しないのかも。
シャワーでもキッチンでも、蛇口からの水量をちょっと控えめにして、ありがたさを、心しておこう。

そういえば、今日は三島の水祭りの日。
さらさらと流れる桜川の水に、無数の灯篭流しがきらきらと映えるんだろうな。

by ecott | 2008-07-15 11:50 | Comments(8)

じっくり噛みしめる自然の味

タカコナカムラWhole Food School  「弁当の日」
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代々木上原の駅近くに「kanbutsu Cafe」という小さな店がある。
昔ながらの乾物で作った総菜は、体にいい。
今こそそんな食材が見直され、若い女性たちの人気は高まっているようだ。

その同じビルで、ナカムラタカコさんのWhole Food Schoolが主催する「弁当の日」というのが、月1回行われている。
玄米と野菜中心のランチを囲んで、みんなで食について考える時間だ。
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「弁当の日」というのは、そもそも子供たちが自分で弁当を作って学校へ持って行こうと、高松市の中学校から始まって九州へと広がっていった試みなのだそうだ。
弁当作りから見えてくるさまざまな食育効果は計り知れない。

ここでは「おとなの弁当の日」として、ランチタイムにはジャーナリストの天笠啓祐さんを迎え、私たちは食についての話が聞けるという貴重なひとときなのだ。

遺伝子組み換え、水銀、ダイオキシン、添加物、農薬、中国食品、食料自給率39%という日本・・・現在あまりにも多い食を取り巻く疑問の数々。
その一つひとつに答えてくれる先生の話は、毎回目からウロコもの。
「恐い」「何も食べられない」ではなく、大切なのは「知る」ということ。
知れば、自分で食材を「選ぶ」目が少しずつ変わってくる。

食と暮らしと環境は、密接な関係があって、一つずつの食材がぐるり地球とつながっている。
Whole Foodは、命あるものの全体をいただくということ。
多種類の野菜料理は、季節らしい自然の味わいが何よりのご馳走。
ゆっくりと噛みしめて、先生の話もじっくりと噛みしめる月1回の濃い時間だ。

by ecott | 2008-07-06 22:09 | Comments(10)